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いきづらきもの つじやしきへ

辻隆弘<br/>文章なんてチンタラ読んでくれねえんだから、はやくマンガ描けるようになってくれよな。それもセンゴク一統記みたいな、本格派のかっこいいやつな!

アレクサンドロス

人間として生まれた以上、学ばないわけにはいかない。

積み重ねた英知を生かさないのはもったいないことだ。

動物であるか人であるかは、知恵を学ぶか学ばないかにかかっている。

ギリシアマケドニアの時代であれば、知恵を得て、人として立派であることは、神との約束であったらしい。自由市民としてあるべき姿が勤勉だった。

多くの英雄が生まれたのは、そういう空気からだったんだろう。

国を担うという自負。必要性から学び、実践する。そして実践からさらに学ぶ。

戦士であり、軍略家であり、建築家であり、政治家であり、英雄。

 

ギリシャアテネの衰退。

知恵を受け継ぐ。

ギリシア人は教養を大切にした。

それは今みたいに自分の地位や格を高めるという貧相な発想からではなく、

為政者として必要なことだった。

成り上がりの手段ではなく、善政をしき、行動するための案内だったのだ。

昔の人にあふれる正当性や豊かさは、こういったところからきているのでは?

振り返って今の自分に足りないのは、そういう継承の経験ではないだろうか。

正しさって何?

人を支えるものって何?

人間の在り方、繁栄の仕方を深く知ればいい。

 

例えば、岡本太郎いわく、

「幸せは鈍いものが感じる感情。自分が求めるのは歓喜。」

僕は「幸福反対論者」だ。幸福というのは、自分につらいことや心配なことが何もなくて、ぬくぬくと、安全な状態をいうんだ。ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。僕は幸福という言葉は大嫌いだ。

 

僕はその代わりに、「歓喜」という言葉を使う。危険なこと、つらいこと、つまり死と対決するとき、人間は燃え上がる。それは生きがいであり、そのとき湧き起こるのが幸せではなくて「歓喜」なんだ。

これは自分にとって、すごくしっくりきた。こういう言葉を探して持つだけでも、自分の頭がクリアになる。自分の立場をクリアにすることは、仲間を持つうえでも有用なんだ。

 

アレクサンドロスを支えたものは何か。ずっと興味があった。

王の父、狂信的な母。

王という家系、先進的な父親による学舎という仕組み。

才能、期待、自信。アリストテレスの導き。

学友。自尊心。王としての自覚。