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いきづらきもの つじやしきへ

辻隆弘<br/>文章なんてチンタラ読んでくれねえんだから、はやくマンガ描けるようになってくれよな。それもセンゴク一統記みたいな、本格派のかっこいいやつな!

マンガの描き方がわかっちゃった

必要な絵だけを練習するのが、上達の近道

ポイントは、「必要な絵だけ」練習しよう、ということ。

必要な絵をまず、決めてしまおう。

そしてその範囲でだけ、上手になろう。

そうすると、上手な範囲で絵が描ける。

上手な絵ばかりなので、上手な漫画になる。

気分がいいから、漫画を描くようになる。

漫画を描くと、絵は上手になる。

 

「いいポーズ」「いつも使うからだ」

体が下手だと思うときは、「いつも使うからだ」を決めたほうがいいよ。

裸体は一番難しい。ポーズもそう。素人が使うポーズはいつも難しい。

「かっこいいポーズ」と「いつも使うからだ」を決めるだけで、だいぶ絵に雰囲気が出る。「いつも使うからだ」を決めることが、絵を描く工程を増やす。絵の工程が多いと、絵は上手だ。俺の場合の「いつも使うからだ」は、武士衣装にした。武士漫画をよく読むからだ。顔は女の子がいいから、かわいい女の子を使うことにした。なかなかいい絵が描けるので、描くのが楽しい。継承すればいいんだ、世の中は。

 

模写をする理由

模写をするのはなぜかといえば、「感覚を鍛える」ためだよ。

模写で重要なのは、瓜二つになるまで描くこと。自分の絵は、どこが原因で下手なのか、見つけるのが大事。そこに気づけば、不自然な絵にはならなくなる。髪の毛を描くときは頭の形を意識しようとか、顔のパーツは位置が大事だぞーとか。体得していく、コツを。

模写して「上手な絵」を描くことに慣れたら、下手な絵を描いたときに、これじゃいやだなって思うようになる。それが「感覚を鍛える」こと。つまり、「上手な絵に慣れる」ために模写は必要だよ。たくさんのコツが学べる。

何も見ずにウルトラマンを描こう。下手な絵しか出てこない。そこで模写をする。クオリティがずいぶん上がる。次の日に、もう一度ウルトラマンを描こう。ずいぶん上手に描けるようになっている。絵がうまくなっている。この経験を、ひとつひとつ大切にしよう。好きな絵だったら、覚えやすい。ひとつひとつ積み上げて、「得意な絵」を増やしていく。地道な道の先に、絵の達人の段階がありそうだ。

 

オリジナリティ

プログラムはさ、時間がないから、とにかく動くものを持ってきて、機能を実現していくんだよ。マンガも同じ。欲しいこと、要件を明確にして、それを達成するために手段を選んでいけばいい。もっと具体的にいえば、自分のイメージに近い漫画の表現を、そのまま使えばいいんだよ。そのまま使うのは、構図とかポーズとか表情とか。

そのシーンを選ぶこと、自分の伝えたいシチュエーションがオリジナルだから、表現方法自体は著作権フリーだ。自分が好きだと思ったものを、そのまま追求すればいい。そもそも、漫画の表現の仕方にそこまでオリジナリティはない。マンガが上手な人はパクリだオリジナルだなんて考えてなくて、ただ好きなものと一緒になって楽しんでいるだけ。

 

楽しいものを描く。

きれいだと思うものを描く。

自分が表現したいものを表現する。

 

会話をうまく描けないという人がやるべきことは、会話をうまくやっている漫画を見つけて、方法を真似るだけだよ。すごく簡単なことだ。

絵が上手になりたい、てのもまだまだ絞り込みが足りなくて、絵が上手になりたいって言ってる人はたぶん絵が下手のままだ。絵が上手になりたいはいい目標じゃないから、

俺の場合だったら、

 

マンガを描きたい

マンガに必要な絵だけクオリティを高めよう

クオリティの高い絵を真似て、コツをつかむ

クオリティの高いと思う絵だけを使って漫画を描く

きれいな漫画が仕上がる

楽しい

丁寧に描く気になる

内容を練り上げる気になる

よく使う「上手な絵」ができる→絵が上手に見える

マンガをたくさん描く→マンガ表現が上手になる

 

なんだ、それだけのことだったんだ。

あるものを使って、表現の方法はこれまで継承されてきているものに乗っかればいい。

そしてその表現方法を使って何を表現するか、ここにオリジナルが宿るわけだ。

プログラム風にいうなら、フレームワークやライブラリは使えばいいじゃんって話。